TTT05に参加して<下>
課題B
【攻方の駒を一手で8マス移動させる 9手詰以内】
すぐに次の図ができた。
山田嘉則(TTT05B)

ピンとアンピンを利用したシンプルな仕組み。
2手目同龍の変化が割り切れたのはうれしかった。
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しかし、双玉に寄りかかった仕組みの上に初手が絶対、地味な手順。
応募してもよいとは思うが、これ1作では気が引ける。
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そこで飛、角でも作ろう、と思った。
飛車の場合、作りやすいのは横の最遠移動である。
まず例によって安直に(笑)、駒取りで作ってみた。
山田嘉則(未発表)

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これはさすがに没。
よく考えると駒取りを変化にすることもできる。
(何しろばか詰系ばかりやっているので変化を使うことに慣れていない)
これだと3手詰でできる!とうれしくなったが、とんだ落とし穴が。
単玉で作れそうで作れない。
山田嘉則(TTT05B)

図で43角がピンされているが、これは3手目16角成を防ぐため。
たとえば全体に1段下げることができれば角は成れないのだが、
27桂に変わる配置がない。
まったく不本意な双玉となった。
佳作の風みどり氏の作品は最遠移動に同じ意味付けを用いている。
風みどり(TTT05B)

しかし、単玉である上に連続捨駒が入っている。
プロとアマぐらいの差があると感じる。
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飛車の横移動でもう一局。
山田嘉則(TTT05B)

アンピンのための飛遠打、移動合、とそれらしい要素が入っている。
だが、肝心の初手が絶対。
課題作としては大減点だと思う。
なお、87歩は4手目65角という嫌らしい(笑)逆王手を防いでいる。
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最後に角。
これはなかなか難しい。
9手で最遠打~角成を実現するには合駒制限しかないかもしれない思った。
(小林敏樹さんの例題の方式はもう使えないので)
ある日、仕事から帰宅途中にふとひらめいた。
9手なら、5筋に玉を置いて、作意で9筋まで、変化で1筋まで
玉が移動することが可能。
これはまさに「ユリイカ」(我発見せり)体験だった。
さっそく作ってみる。
山田嘉則(TTT05B)

22、33にも打てる局面で11角が実現できた。
手順はその初手しか見るべきものがない。
7~9筋のと金群は1枚でも減らしたかった。
だが、本作は文字どおり「課題作を作った」という満足感があった。
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この間4,5日。
その後も折に触れて見直したり、(特に課題Aで)もっとましな作品をと思ったりしたが、
新しい成果は得られなかった。
締め切りを1ヶ月早く勘違いして11月下旬に投稿。
約束を果たせてホッと一息。
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優秀作については誰しも納得だろう。
太田慎一(TTT05B)

- 「8マス移動」という課題を二度入れる、というプランの着想
- 課題を可能にする仕組みの案出
- それを実現する配置の工夫
…と三拍子揃って、課題作の一つの理想型ではないだろうか。
小林氏も言及している87馬、こういう配置を見つけると私なら狂喜するところ。
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今回分かったのは、コンクールに参加するのは楽しい、ということだ。
自作が好意的な評価を受ける、というのも確かにうれしい。
だがそれより、
他の応募者の課題へのアプローチが自分とは異なっていて、
ときにそれが自分には思いもよらぬものであったり、
応募者、そしてジャッジの自分とは異なる詰将棋観がうかがえたり、
ということがある。
(応募作はそれぞれ「なるほど」と思わせる着想だし、個性がよく表れている。)
これは参加してこそ実感できる楽しさではないだろうか。
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さて、TTT06、ジャッジが金子清志氏、ということで参加意欲をそそる。
25手以内、と自由度が高まった。
これで作りやすくなったのか、作りにくくなったのか、
まだよく分からない。
チャレンジだけはしてみよう。
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36銀、34玉、33角成、同金、35桂まで
「1」の字のあぶり出し。


















